2011年3月25日金曜日

卒業おめでとう

久しぶりにブログを更新します。
自分のブログタイトルすら忘れかけていたくらい、ブログからだいぶ遠ざかっていました。

日本の、東京の小学校では、今日が卒業式です。
地震や津波でそれどころではない地域もある中、無事に卒業式に出席できることは、とても有り難いことと思わなくてはならないでしょう。

ニカラグアでは2月から新年度が始まり、11月で終わります。12月と1月は長期の休みに入ります。なので、約4ヵ月前のことになり時期外れですが、日本の卒業時期に合わせて、こちらの卒業式を紹介します。





日本との違いを大きく感じたのが、この卒業式でした。
日本では当たり前の長時間にわたる卒業式練習などはなく、担任から少し説明があるだけです。
日本では子どものみが卒業証書を授与されますが、ニカラグアでは、子どもは保護者と共に、入場し、証書を授与され、退場していきます。その様子を見ていて非常に自然な様子に思えました。保護者にとっても子どもの成長は誇らしいものであり、それを子どもと一緒に祝うのは当然であるなぁ、と。家族と祝う、過ごす、といった家族のつながりが、特に深く感じられた日でした。



壇上の垂れ幕には、「未来を共に創っていこう」という卒業生に向けた言葉が掲げられています。現実が伴っているかは別にして、卒業という大きな節目にこのような言葉を堂々と掲げているのは、とても素敵なことだと思いました。



立派な卒業証書もしっかりもらいます。

この日の卒業生の約半分は、今、同じ校舎で、午後の部の中学校で学んでいます。

2010年11月22日月曜日

6年生によるミニ講座



 低学年の教室の前で、模造紙を持った何人かの6年生が集まっていました。
「何してるの?」
と聞くと、
「体育の授業の受け方について、説明するんだ。」
ということだったので、付いて行きました。
 全員ではないですが、6年生がいくつかのグループに分かれて、5年生以下下級生の教室に行き、服装や授業内容などについて用意しておいた模造紙を元に説明をしていました。

 私の学校では、3年生以上の体育は、体育専科の先生が授業を受け持っています。その先生に代って、6年生が下級生に説明をする、ということなのでしょう。ミニ講座の後には、観察していた専科の先生からの反省事項を聴き、次に活かします。このミニ講座も、どうやら体育の評価に入るようです。

 体育の授業も観察したことがありますが、体育の服装、といっても全員が同じ服に着替えるわけではなく、(一応)制服のYシャツはそのままで、下だけ動きやすい格好に履き替える、という子どもが多数です。授業後もそのYシャツは着たままです。そういうところがニカラグアっぽい、と言えばそれまでですが・・・。

 
 日本で6年生を担任していた時も思いましたが、下級生と接したり、何かを教えたりするときの子どもたちの顔は、とても素敵なものです。普段の教室では見せない、お兄さんお姉さんの顔になるのです。このニカラグアの6年生たちにも、その顔を見ることができて、とても微笑ましく思えました。

初授業!日本文化紹介


 先日、ようやく活動っぽいことができました。今までは教室の後ろにちょこんと座って授業を見て、授業後に先生や実習生と少し話をするだけの日々が続いていました・・・。本来の活動は先生たちの支援なのでそれでいいのでしょうが、お客様状態が続いていて、何もできない自分に不安や焦りが募っていました。

 ようやくできたことは、5,6年生を対象にした日本文化紹介です。パワーポイントで日本の食、服、建物、遊び、アニメ、学校などの写真を見せて説明し、最後に折り紙体験ということで、事前に適当な大きさに用意しておいた新聞紙で、紙てっぽうを一人ずつ作りました。これにはとても苦心していました。
 
 パワーポイントの写真で最も歓声があがったのが、ドラゴンボールZと日本の学校のプールを見せた時です。日本のアニメはこちらでも有名で、特にジャッキー・チェンのカンフーの影響もありドラゴンボールZは人気です。配属された当初、「ジャッキー・チェン知ってる?」と何人もの児童から聞かれました。また、学校にプールがあるというのが彼らにはとても驚きだったようです。

 しかし・・・・・。
 2日間に分けて授業を行ったのですが、1日目の子どもの態度に危機感を感じた私が、2日目の最初に子どもたちに言ったことは、次の3つです。
 ① 何も食べないこと
 ② 物を投げないこと
 ③ ゴミはゴミ箱に捨てること
これだけ書けば、授業中の子どもたちがどういう状態であるか、すぐにわかるかと思います。担任でもない私が、担任の先生も指導しないことを子どもたちに向かって言うのは、後ろめたい気がしましたが、先生たちにも伝えたい、という気持ちで言わせてもらいました。
授業後、このことについて何か文句を言われるかな、と心配していましたが何も言われませんでした。それはそれで非常に寂しいもので・・・。
学力と生活指導の関連性を少しずつ伝えていこう、と思いました。

とにかく、自分から発信できた日でした。

保健の授業





先日、学校で歯磨き講習会が行われました。日本のように保健の先生はいないので、外部から来た方が子どもたちに歯磨きの仕方や手の洗い方を教え、最後には一人一人に歯ブラシや石鹸を配布していました。そして、教師用の資料や、各教室用の掲示物も用意してありました。

 日本と同じような歯の模型があることにも驚きましたが、衛生に関することをしっかりと教えるんだなぁ、ということにも感心しました。それよりも、国が児童一人一人に石鹸や歯ブラシを配布する予算があることに一番驚きました。そういえば、ニカラグアでは他の省庁よりも、保健省と教育省にお金が多く配分されている、と聞いたことがあります。
 
 歯ブラシや石鹸を入れていた段ボールを見つけた私は、授業後に講師の先生のところへ行き、「あの箱もらってもいいですか?教材で使いたいのですが・・・」と頼んだところ、簡単に了解してもらえた上、歯ブラシ・石鹸セットを私に差し出してくれました。しかも2セットも。有り難くもらいました。いろいろと余裕をもって作っているようです。

2010年11月16日火曜日

ついに、盗まれました・・・


3ヵ月ぶりのブログ更新ですが、あまり明るくない話題で再スタート。

 ついに、盗まれました。と、言っても、私の金品や私物などではなく、家の前のマンホールの蓋。同じ道路の別のマンホールは、マナグアに来た時から蓋はなかったのですが、家の前のマンホールの蓋は、ずっと健在でした。それが、とうとう・・・。

 ニカラグアに来てから、特にマナグアでは蓋なしマンホールをいたる所で見ることができます。もちろん危ないので、歩くにも車を走らせるにも気をつけなければいけません。

 蓋ありマンホールももちろんありますが、それはコンクリート製。つまり、鉄製の蓋が盗まれる、というわけです。資源として売り、お金を得るためでしょう。売る、ということは、買う人がいる、ということでもあり、生活していくためには、お互い手段を選ばない、または選べない、という現状が見えてきます。

因みに、私自身は無事故・無被害4ヵ月。記録更新中です。

2010年8月10日火曜日

16歳の6年生?!



 上の写真は3年生の子どもたち。下の写真は6年生の子どもたち。この学校は標準的に以下のような学年構成になっています。

  未就学児クラス →  5歳
  1年生     →  6歳
  2年生     →  7歳
  3年生     →  8歳
  4年生     →  9歳
  5年生     → 10歳
  6年生     → 11歳

 一応こうなってはいますが、同じクラスでも年齢はバラバラ。この国には留年制度があり、またいろんな事情で毎日きちんと登校できない子どもたちもいます。

 6年生のクラスで年齢を聞いたら、もちろん一番年下は11歳ですが、中には16歳という男の子も。日本だと考えられませんが、子どもたちにとっては何も不思議なことではなく、ごく自然に一緒に過ごしています。みんなとても良い笑顔をしていますよね。

 違う年齢の友だちとの関わりが少なくなってきた日本のことを考えると、ニカラグアのこの子どもたちの関係が、もしかすると今の日本には必要なのかもしれないな、と思いました。

手遊び名人


 同じく3年生の教室。中休みに女の子たちが手遊びをしていたので、いくつか紹介してもらいました。

 2人で向かい合って、歌いながら手を叩いて・・・。日本にも“アルプス一万尺”のような手遊びがありますね。あんな感じでいくつも紹介してくれました。その種類の多さや動作の多さにびっくり!

 「一番簡単なものを教えて」と頼んで、一緒にやってみましたが、子どもたちの速さに付いていけませんでした・・・。